いつか眠りにつく前に

いつか眠りにつく前に　2007年　アメリカ

監督：ラホス・コルタイ

出演：クレア・デインズ、トニ・コレット、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、パトリック・ウィルソン、ヒュー・ダンシー、ナターシャ・ルチャードソン、メイミー・ガマー、アイリーン・アトキンス、エボン・モス＝バクラック、バリー・ボストウィック、メリル・ストリープ、グレン・クローズ

思い病気を抱える年老いた母アン。それを看護している娘2人コーンとニナの前で、「ハリス」と、うわ言の様に繰り返す。そして、「私は間違いを起こした。私がバディを殺した。」と、言う。その事が本当なのか、母親に昔、何が起こったのか、「ハリス」とは誰なのか、ニナはとても気になる。

映画は海の岸壁に立つ老婦人が海に浮かぶ船に横になりながら「ハリスはどこ？」とつぶやいている若い女性を見つめているシーンから始まる。それが全てこの映画を集約していた様に思える。

永遠の眠りに着く前の混沌としている老婦人アンの幻想シーンは綺麗だった。目が強かった。アンの若かった頃の回顧シーンと現代のくり返しの中、謎が徐々に解けて行く。女性が多く登場するこの作品。観客は自分を誰に重ねたのだろうか？

私が好きなシーンは姉のコーンと妹のニナがお互いの事を罵り合い、その後、ニナが妊娠している事を話し、分かり合うシーンだ。そこへ幻想的に床にいるアンが蝶を追って、ベッドから置き出し、二人の元へと降りてくる。そして、泣いているニナの髪をなでるが、コーンとニナには母アンの姿は見えない。

永遠の眠りにつく前にまだ、こんなに迷うのだろうか？年を老いてもこんなにも自分を許せない事はあるのだろうか？

恋をしている女性にオススメの映画です。

 

 

 

ゆる会、参加してきました(^-^)

久しぶりの「ゆる会」に参加してきました。映画を見た後、日比谷、有楽町、銀座界隈は土曜日でも、お店がとても混んでいまして、八吉というダイニングに行ってきました！
明日も仕事なので、お先に失礼してきました。
まだ、みなさんは盛り上がっていると思いまので、すみませんが、後でリンクさせて下さい。
今回のメンバーはもちろんkenさん、魚河岸おじさんをはじめ、クリスさん、そして、初対面のkeiko_keikoさんです。
「いつか眠りにつく前に」を見た後で、飲みに入りました。私が話のコシを折らない限り、永遠に映画の話題です(^^ゞ！

久しぶりのチームに会えて、感激です＼(^O^)／！

ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記

ナショナル・トレジャー　リンカーン暗殺者の日記

アメリカ　2007年

監督：ジョン・タートルトーブ

出演：ニコラス・ケイジ、ジョン・ヴォルト、ハーベイ・カイテル
今年、初めての映画です。
アドベンチャー映画でディズニー映画だったのね。
すっかり、謎解きものの映画と思って見ていたので、イマイチピントはずれで見ていましたへへ；
勝手にどんどん謎が解けて行く。
普段、映画を見る前は何も予備知識を持たずに見るのですが、謎解きものだと勝手に思った私はリンカーンについて随分調べてしまいました。
それより、アドベンチャー映画だという予備知識（？）を持っておくべきでしたへへ；
そのうえ、原題のサブタイトルはブック・オブ・シークレット・・・・・・えーっ！リンカーンなんて、どうでもいい感じ。
最後に原題を見たのも間違い。
最初から原題見てたら、もっと、楽しめたかも？
でも、人によって意見はさまざまでした。
一緒に見た友人の一人は物凄く楽しんでいました。
あとの2人は「まあ、アドベンチャー映画ならこんな感じでしょう！」と…。

大勢でワイワイ見るなら、良い映画かもしれません。

個人的にはハーベイ・カイテルが大好きです（^艸^）ｶｯｺｲｲ!!!!!

アドベンチャー映画が好きな方や子どもと一緒に見るのにオススメ＾＾！

エディット・ピアフ～愛の賛歌～

エディット・ピアフ～愛の賛歌～

2007年　フランス/チェコ/イギリス

監督：オリヴィエ・ダアン

出演：マリオン・コディヤール

エディット・ピアフ47年間の生涯を描いた作品。

マリオン・コディヤールがエディット・ピアフを演じている。マリオン・コディヤールが演じているというより、エディット・ピアフがそこにいた。この映画を見た人は全員と言って良い程、そう、思ったのではないだろうか。彼女の演技力、表現力だけなのだろうかと、思わされるほど、エディット・ピアフが目の前にいた。そして、フランス文学の様に、ミルフィーユの様に何層にも回想シーンが折り重なる。この映画の持って行き方は大正解だった。この作品は時系列で彼女の生涯を描いていない。もし、時系列で彼女の生涯を描いてしまったら、きっと、ただの彼女の壮絶なる人生の伝記になってしまっただろう。何層にも折り重なった回想シーンによって、エディット・ピアフの人生の凄さだけでははなく、一瞬、一瞬のエディット・ピアフの感情に揺さぶられる。それによって、やはり、エディット・ピアフが目の前にいる感覚に何度も何度もさせられれるのだ。愛の賛歌のシーンとラストシーンは今思い出してもゾクッとさせられてしまう。そのすばらしさは私の想像をやわらかく、悲しく、力強く、遥か彼方に持っていってしまうのである。

全ての映画が好きな人、エディット・ピアフが好きな人、マリオン・コディヤールの凄さを見たい人にオススメです。

クローズド・ノート

クローズド・ノート　

2007年　日本

監督：行定勲

出演：沢尻エリカ、伊勢谷友介、竹内結子

一人暮らしを始めた香恵（沢尻エリカ）。小学校の先生を目指し、万年筆屋でバイトをしている大学生。前の住人が忘れていったノートを何気なく読み始める。そのノートは小学校の先生をしていた伊吹先生（竹内結子）の日記だった。香恵はそんなある日万年筆を買いに来たイラストレーターの石飛リュウ（伊勢谷友介）に恋をする。そして、そのノートからいろいろな思いと運命に出会う。

イラストは下田昌克が担当している。 彼の存在なくして、この映画は成り立たなかったと、言っても過言じゃな良いのではないかな？もちろん香恵を演じる沢尻エリカの演技も素敵だった。映画の冒頭部分とラストシーンの沢尻エリカは大きく違う。強くて、素直な女性を演じていた。行定監督の映像に対する執着と言ってもいい程の綺麗さは映画のどこを切り取ってもポストカードになるくらい美しい。この美しさは一冊のノートから始まる悲しい程の運命を支えている。そして、照明が本当に綺麗だった。竹内結子の演技は純粋な気持ちにさせられる。

恋をしている全ての女性にオススメです。