台東区立石浜図書館 [図書]
台東区立石浜図書館
http://www.taitocity.net/tai-lib/contents/library/ishihama.html
小さい図書館でしたが、蔵書が多く感じました。
閲覧する場所はなし。
大きな机はありましたが、椅子がない。
机も使う時はカウンターに申し出ます。
南千住から歩いて約20分。
浅草駅から歩いて35分でした。
バスに乗らないと遠いです。
歩いている途中で何度もスカイツリーがドーンと、見えました♪
墨 [図書]
墨
有吉佐和子の短編「墨」。ストーリーは、ある日本舞踊家の女性の話。着物屋から墨で書いてある着物を薦められる。墨で着物に絵を描くその人の事をみんな「お爺ちゃん」とか、「爺さん」と、呼んでいる。あまりにも、墨の着物の評判が良いので、その事を伝えに彼女がそのお爺ちゃんに会いに行く。その時、着物の模様を描く墨をお爺ちゃんから見せられる。なかなか手に入らない唐墨だった。四十年も使っているので、その墨はかなり小さくなっている。お爺ちゃんは「この墨がなくなった頃には私の命もおしまいでしょう。」と、言い、笑う。その後、彼女は日本代表として日本舞踊を踊りに中国に行く機会ある。忙しい中、唐墨を見つけ、墨屋から譲ってもらう。中国から帰った彼女は忙しく、直接渡す事が出来ずに墨を着物屋に渡す。中国でも墨の絵の着物が評判が良かった事や墨屋が着物の絵が良かった為に譲ってくれた事を着物屋に話す。着物屋はその墨とその話を持って、お爺ちゃんに渡しに行く。その夏、お爺ちゃんはその墨で何枚かの着物に絵を描く。彼女は仕事が一段落して家に戻ってくる。お爺ちゃんに渡した墨を着物屋が持って家で彼女を待っている。彼女は着物屋からお爺ちゃんが亡くなった事を知らされる。
ストーリを聞かされて、是非、読んでみたいと思い、お友達から借りました。着物に描く花の名前や色の名前が沢山出てくる。彼女の37才という年齢に対する気持ちの揺れがうまく描かれていて、ストーリをより強いものにしていました。
先日、青山の東京三菱UFJの銀行に飾られていた絵が墨で描かれていたので、写真を撮ってきました。たまたま、墨で繋がっているので、一緒にアップします。
池田晶子さん逝去 [図書]
ケイタイのニュースを見てショック!文筆家の池田晶子さんが死去とニュースが入っていた。「ホントにあの池田晶子さん?」と、思ってネットで調べたら、ホントにそうだった。
『メタフィジカ!』 『考える人 口伝西洋哲学史 オン! 』『埴谷雄高との形而上対話』 『睥睨するヘーゲル』 『残酷人生論 あるいは新世紀オラクル』『帰ってきたソクラテス』 『ロゴスに訊け』『ソクラテスよ、哲学は悪妻に訊け』『14歳からの哲学―考えるための教科書 』『41歳からの哲学 』『さよならソクラテス 』
どれも、私がいつも思ってるけど、言葉には出来ない事が文章で綴られていてた。辛口ではあるけど、いつも真剣に書かれていた。
これから、どんな本を書いていくのか、とても楽しみにしていた。
とっても残念・・・・・
最後まで、考える事をやめなかった人だ。
心から、ご冥福をお祈りします。
Wikipedia:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%A0%E7%94%B0%E6%99%B6%E5%AD%90
池田晶子読書会HP:http://www.ikeda-dokushakai.com/
白川静氏お別れの会 [図書]
白川静氏(立命館大学名誉教授)が10月30日に逝去された。
今日は確か、ホテルグランヴィア京都の3階の源氏の間で白川静氏のお別れの会がある日だ。
7、8年くらい前にNHKで白川静氏の特集番組を見て、字統と字通の著者はこんな人だったのかと、思い益々、大好きになった。学校で習う漢字の元となっている字や絵や説はとても覚えやすくて良いのだけれど、白川静氏の説にはかなりの説得力がある。中国を中心としたアジアの歴史をよく知っているからだ。今はそんな事はあまりないのだけれど、一時期は「白川静の説は何でも昔のまじないに繋げて、そうしなければ、気が済まないのか。」と、厳しい批判を受けた時期もあった。それでも、その批判に負けずに字を書き続けた。昔の字を何度も何度も書いていると、昔の人の生活が分かってくるのだとその特集では言っていた。その時も90歳くらいだったけど、一日に書く字の量はすごい量だった。朝は一時間くらいかけて、お散歩もしていた。また、あの時の特集番組を見てみたい。
白川静氏とはこんな人です→ http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/cl/shirakwa/ryakureki.htm
立命館大学の白川静の世界:http://www.ritsumei.ac.jp/acd/cg/lt/cl/shirakwa/ 松岡正剛の千夜千冊の白川静の真ん中の方に白川静のメモがあります。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0987.html 電子辞書パピレス(白川静):http://www.papy.co.jp/sc/list/search/_x-LA7sDF
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これを読むにはKeyringというソフトが必要です。
ここからダウンロードする事が出来ます→http://sample.papy.co.jp/bin/sample/smpl_fs.cgi?pid=1-15633 白川静先生文化勲章受章祝賀会あいさつ:http://info.pref.fukui.jp/kenmin/chiji/aisatu170611sirakawakunsyou.html
辞書の様に見えますが、これは読み物として、おもしろい。
とても、高価な図書だけど、亡くなってしまわないウチに頑張って作った本だから、いつか、絶対に買いたい。
京都のお別れの会は遠い。
さようなら、白川静先生。ゆっくり、お休みください。ご冥福をお祈りいたします。