疎開した40万冊の図書 ドキュメンタリー映画 [映画]
2013年8月15日(木)
8月15日の終戦記念日に「疎開した40万冊の図書」リニューアル版を観てきました。
日比谷図書館文化館の日比谷コンベンションホール(大ホール) です。
「真実はわれらを自由にする」
ここからこの映画が始まる。
当時の日比谷図書館の館長が古書鑑定家と一緒に日本中の古書を買い取り、東京大空襲の前に多摩地域などに約40万冊の図書を疎開させた話。トラックで運んだりもしたが、都立一中の生徒はリュックサックに背負ったり、リヤカーに乗せて日比谷図書館からあきる野や埼玉のお寺などの土蔵に隠した。
ある日には雪が降り始め、リヤカーの車が取られ経堂までしか行かれず、小学校に置いて帰った。雪が止んだ翌日、何時間もかけて多摩まで運んだ。それはそれは大変な作業だった。
しかし、東京大空襲で都立のほとんどの図書館が焼かれてしまった。 館長は利用者に開館に拘っていた。戦時中であっても利用者が一人でもいれば利用者の為に開館していた。それで都立図書館にある図書の移動の機会を逸してしまった。それを館長は後悔した。
疎開した本は多摩から京橋図書館に移管されたが、京橋図書館は地下に書庫があり、台風の被害にも合った。
疎開した図書は貴重なものが多い。空海の直筆や伊能忠敬の地図などもある。今は都立中央図書館の書庫に所蔵されている。
終戦記念日に「この映画を観て良かった。」と、思うのと同時に「戦争は嫌だなー。」と、つくづく思いました。
「図書は私たちを作ってくれるもの。読書が私たちをつくる。」 これが日比谷図書館の図書館員の魂のような気がします。
http://hibiyal.jp/data/card.html?s=1&cno=1863
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