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墨 [図書]

有吉佐和子の短編「墨」。ストーリーは、ある日本舞踊家の女性の話。着物屋から墨で書いてある着物を薦められる。墨で着物に絵を描くその人の事をみんな「お爺ちゃん」とか、「爺さん」と、呼んでいる。あまりにも、墨の着物の評判が良いので、その事を伝えに彼女がそのお爺ちゃんに会いに行く。その時、着物の模様を描く墨をお爺ちゃんから見せられる。なかなか手に入らない唐墨だった。四十年も使っているので、その墨はかなり小さくなっている。お爺ちゃんは「この墨がなくなった頃には私の命もおしまいでしょう。」と、言い、笑う。その後、彼女は日本代表として日本舞踊を踊りに中国に行く機会ある。忙しい中、唐墨を見つけ、墨屋から譲ってもらう。中国から帰った彼女は忙しく、直接渡す事が出来ずに墨を着物屋に渡す。中国でも墨の絵の着物が評判が良かった事や墨屋が着物の絵が良かった為に譲ってくれた事を着物屋に話す。着物屋はその墨とその話を持って、お爺ちゃんに渡しに行く。その夏、お爺ちゃんはその墨で何枚かの着物に絵を描く。彼女は仕事が一段落して家に戻ってくる。お爺ちゃんに渡した墨を着物屋が持って家で彼女を待っている。彼女は着物屋からお爺ちゃんが亡くなった事を知らされる。

ストーリを聞かされて、是非、読んでみたいと思い、お友達から借りました。着物に描く花の名前や色の名前が沢山出てくる。彼女の37才という年齢に対する気持ちの揺れがうまく描かれていて、ストーリをより強いものにしていました。

先日、青山の東京三菱UFJの銀行に飾られていた絵が墨で描かれていたので、写真を撮ってきました。たまたま、墨で繋がっているので、一緒にアップします。

             

             

                      

                      

                      

                      

                              

                               

 


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コメント 7

RangerMaeda

なんともオリエンタルなな感じが素敵やね^^
by RangerMaeda (2007-05-04 10:25) 

響

墨でここまで表現できるなんて凄いです。
by (2007-05-04 11:58) 

ミック

Rangerさんへ
そーですよね、オリエンタルな感じですね~^^
by ミック (2007-05-04 21:56) 

ミック

響さんへ
ホント、墨しか使っていないのに、すごい表現力です^^
by ミック (2007-05-04 22:14) 

ミック

noricさんへ
niceありがとうございます!
by ミック (2007-05-04 22:15) 

ひいろ

墨で!素敵ですね^^
by ひいろ (2007-05-05 14:11) 

ミック

ひいろさんへ
かなりステキだったので、目を奪われました^^
by ミック (2007-05-05 22:09) 

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